宮城東洋の強み

「世界三大漁場」の1つと言われる三陸沖などの恵まれた水域を有する宮城県沿岸では、黒潮と親潮が交錯する恵まれた漁場として、季節ごとに様々な魚介類が水揚げされます。当社は、宮城県の水産業を支える大規模漁港のある「石巻」「気仙沼」「女川」の3ヶ所に拠点を持ち、それぞれの立地特性を活かした事業を展開しています。
特に、当社の2大事業である「前浜事業」と「鮭鱒加工事業」を連携させ、双方の資源を有効活用することで、他社にない強みを発揮しています。それは、近隣の魚市場で水揚げされた鮭をそのまま氷詰めにして気仙沼の自社工場へ直接搬入し、新鮮なうちに加工を行うことができるということです。輸入した鮭のように、一度解凍してから加工し、再凍結する必要がないので、獲れたてのおいしさをそのままお客様のもとへお届けすることができるのです。

原料調達から加工までの流れ

当社工場の近接する石巻・気仙沼・女川の3漁港で、三陸産の秋鮭や金華ブランドの銀鮭などが水揚げされます。

長年の経験を積んだ熟練の担当者が目利きをし、鮭を買い付けます。鮮度・色・脂ののり具合・身の締まりなど隅々までチェックしています。

地元の魚市場から搬入された鮭は、すぐに気仙沼の自社工場に搬入し、機械を使って頭部をカットします。

鮭のおなかを割き、魚卵を丁寧に取り出します。取り出した魚卵は、同じ気仙沼の自社工場内で三陸産いくらの原料として使用します。

ガッターマシンという機械に鮭を投入し、内臓を自動で取り除きます。

エアカッターという機械を使用し、胸鰭(むなびれ)・背鰭(せびれ)・尾鰭(おびれ)を丁寧にカットします。

フィレマシンという機械を使用し、鮭を2枚おろしにします。

残った血合いや薄皮などを丁寧に取り除き、洗浄します。

インジェクターという機械を使用して鮭の身に調味液を注入し、短時間で均等に塩分を浸透させます。

鮭を真空包装し、一晩かけて凍結します。水揚げから凍結までをすばやく行うことで、獲れたての鮮度を保ちます。

凍結後、製品を1枚ずつ重量選別し、サイズ毎に箱詰めします。

-18℃以下の冷蔵庫で保管します。

地元・宮城で水揚げ・加工した鮭を、お客様のニーズに合わせた形で全国に向けて出荷します。